こんにちは、moko(@hana_emi_moko)です。
今回は『レンズ』のお話です。
レンズを変えると写り方が変わるので、レンズの特徴を理解して、撮影したいイメージにあったレンズを選んでみましょう。
レンズ選びに必要な基本用語
レンズ選びの前に知っておきたい基本用語
レンズを選ぶ前に、持っているカメラやレンズ、または買いたいと思っているカメラやレンズのことについて知っておきたい基本用語があります。
- 撮像素子(さつぞうそし)
- 焦点距離(しょうてんきょり)
- 画角(がかく)
- 35mm版換算(35mmばんかんさん)

上の4つの基本用語はレンズを選ぶ上で必要になってくるので、ちょっと難しくなるんだけど是非覚えておいてね。
撮像素子
カメラの中に『撮像素子』と呼ばれる、光を感知するセンサーがあります。
フィルムカメラのフィルムあたる部分のことです。
カメラの機種によって、『撮像素子』の大きさは異なります。
※撮像素子の大きさのことを「センサーサイズ」といったりもします。

撮像素子の代表的なものとして、「フルサイズ」「APS-Cサイズ」「マイクロフォーサーズ」などがあります。
撮像素子の大きさが変わると写る範囲も変わります。
写る範囲が変わるという説明は初心者さんには難しいと思うので、最低限、自分のカメラの撮像素子の大きさだけは覚えておきましょう 。


焦点距離
レンズの中心から撮像素子までの距離のことを『焦点距離』といいます。
焦点距離が短い(広角側)ほど広い範囲が写り、長い(望遠側)ほど遠くのものが大きく写ります。
焦点距離が変わると、遠近感やボケなどの写り方も変わります。
画角
写真に写る範囲のことを『画角』といいます。
焦点距離が短いと画角は広くなり、長いと画角は狭くなります。
35mm判換算
撮像素子のフルサイズとは、35mm判フィルムと同じ大きさの撮像素子のことをいいます。
『35mm判換算』とは、APS-Cサイズやマイクロフォーサーズなどの焦点距離を、フルサイズの焦点距離に置き換えて、どのくらいの画角になるかを算出した値のことをいいます。
自分のカメラの撮像素子の大きさで35mm判換算の倍率を覚えておきましょう。
欲しいレンズがある場合、自分のカメラの撮像素子の大きさに置き換えて、焦点距離を計算します。
撮像素子の大きさ | 倍率 | 50mmのレンズをつけた場合の画角 | 50mmの画角のレンズの実焦点距離 |
フルサイズ | 1倍 | 50mm相当の画角 | 50mm |
APS-Cサイズ | 1.5倍 | 75mm相当の画角 | 約33mm |
マイクロフォーサーズ | 2倍 | 100mm相当の画角 | 25mm |


レンズの種類と特徴
自分の持っているレンズや欲しいレンズの種類と特徴を覚えておきましょう。
2本目のレンズは撮りたい被写体や撮影イメージに合わせて購入するのがおすすめです。
標準レンズ
35mm判換算で焦点距離が50mm前後のレンズのことを『標準レンズ』といいます。
肉眼でみる印象に近い画角なので、見たままの印象で撮影できます。
広角レンズ
35mm判換算で焦点距離が28mm以下のレンズのことを『広角レンズ』といいます。
焦点距離が24mm以下のレンズは「超広角レンズ」といいます。
狭い場所や雄大な風景を広く撮影することができます。
被写体に近づくと遠近感が強調されますが、背景がボケにくく、歪みが強くなります。
また、ピントが合いやすく、手ぶれもしにくいという特徴があります。
望遠レンズ
35mm判換算で焦点距離が70mm以上のレンズのことを『望遠レンズ』といいます。
遠くのものを引き寄せて大きく撮影することができます。
圧縮効果で遠近感がなくなり、背景がボケやすく、歪みも弱くなるという特徴があります。
また、手ブレしやすいので注意が必要です。
圧縮効果:望遠レンズの効果で、手前と奥の距離感が圧縮され、遠近感がなくなります。焦点距離が長いほど圧縮効果も強くなります。



主役の被写体を同じ大きさで撮影した場合の背景の写り方の違いです。
広角側は背景も広く写り、望遠側は圧縮効果で背景が近くあるように写っています。
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単焦点レンズ
『単焦点レンズ』の特徴は、明るいレンズということです。明るいレンズとは、カメラに取り込むことのできる光の量が多いレンズのことをいい、開放F値がF2.8以下で固定されているレンズのことをいいます。
焦点距離が一つだけでズームできません。ズームできないので、自分で被写体に近づいたり離れたりして撮影します。
また、カメラの中にたくさん光を取り込めるので、シャッタースピードが速くなり、室内や暗い場所でもブレずに撮影することができます。
大きなボケがつくりやすいので、お花や人物を明るくふわっと撮影するのにおすすめです。
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マクロレンズ
『マクロレンズ』とは、小さな被写体を大きく写せるレンズのことです。
マクロレンズを選ぶときに大事なのが、『最大撮影倍率』と『焦点距離』です。
『最大撮影倍率』とは、被写体をどれくらい大きく写せるか示したもので、1:1(等倍)、1:2(0.5倍)と表します。0.5倍以上のレンズをマクロレンズといいますが、等倍のほうが大きく写るので、等倍のレンズを選ぶと良いでしょう。
レンズには最短撮影距離というピントが合う限界の距離があり、それ以上近づくとピントは合いません。マクロレンズは、同じ焦点距離の普通レンズと比べると最短撮影距離が近いのも特徴です。
お花やアクセサリーなど小さいものを大きく写すのにおすすめです。


高倍率ズームレンズ
『高倍率ズームレンズ』とは、広角から望遠まで、1本で幅広い焦点距離をカバーできるレンズのことをいいます。
開放F値や描写のシャープさなどは単焦点レンズと比べると劣りますが、荷物を減らしたい旅行や、レンズ交換をする手間がないので、シャッターチャンスを逃しにくいというのも特徴です。
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まとめ
- レンズを購入するときは、自分のカメラの撮像素子の大きさを事前に覚えておく。
- 焦点距離とはレンズの中心から撮像素子までの距離のこと。
- 画角とは写真に写る範囲のこと。
- 35mm判換算でフルサイズの焦点距離に置き換えて画角を算出する。
- 標準レンズ:焦点距離が50mm前後のレンズのこと。
- 広角レンズ:焦点距離が28mm以下のレンズのこと。
- 望遠レンズ:焦点距離が70mm以上のレンズのこと。
- 単焦点レンズ:焦点距離が一つだけに固定されているレンズのことで、大きなボケがつくりやすい。
- マクロレンズ:小さなものを大きく写すことができるレンズのことで、最短撮影距離が短い。
- 高倍率ズームレンズ:広角から望遠まで1本で幅広い焦点距離をカバーできるレンズのこと。

- カメラ歴8年(デジタルフォト青森所属 副会長)
- フォトマスター検定 EX取得(青森県女性第1号)
- フォトコンテスト入賞多数
- 写真展もゆる~く開催
カメラ初心者の方にも わかりやすくをモットー に『写真撮影が楽しい』と思ってもらえるブログを目指しています!!
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