こんにちは、moko(@hana_emi_moko)です。
今回は、レンズをキズや汚れから保護してくれたり、光の反射を抑えたり、色彩を豊かにしてくれたりと、さまざまなメリットがある『レンズフィルター』について説明したいと思います。
レンズの種類などに関しては、下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみてくださいね。
レンズフィルターの選び方
レンズフィルターの種類を説明する前に、レンズフィルターの選び方について説明します。
レンズの径に合わせる
レンズフィルターを選ぶ時に重要になるのが、取り付けるレンズの「レンズの径」を合わせることです。
レンズの径は、レンズの前面に「Φ58」やレンズキャップに「58mm」などと表示されていますので、持っているレンズの径を事前に調べておくといいでしょう。


画角に合わせた厚みを選ぶ
広角レンズに厚みのあるレンズフィルターをつけると、画像の4隅にレンズフィルターの影が写ってしまう「ケラレ」が発生してしまうので、枠が薄いものを選ぶようにするといいでしょう。
撮影意図に合わせたレンズフィルター
レンズフィルターには色々な種類があるので、選ぶ時は違いを理解しておくことが大切です。
保護フィルター(プロテクトフィルター)
『保護フィルター(プロテクトフィルター)
』とは、レンズをキズや汚れから保護してくれるレンズフィルターです。
レンズにキズが付くと高額な修理費用がかかったりします。『保護フィルター(プロテクトフィルター)』をつけておくことで、レンズをぶつけてもレンズ自体は傷つかずにすむこともあります。
また、汚れは撮影した画像に影響がでます。撥水、撥油コートがされているレンズフィルターを使うことで、汚れが拭き取りやすくなります。
レンズを守るため、レンズを購入したら一緒に購入するのがおすすめです。

レンズ1本につき保護フィルター1枚、常につけておくと安心だね。
PLフィルター(偏光フィルター)
『PLフィルター(偏光フィルター)
』とは、反射をコントロールするレンズフィルターで、風景写真撮影の必須アイテムです。
青い空をより青く撮影したいと思った時、空気中のホコリに光が乱反射して白っぽく写ってしまうのを防いだり、水面やガラス面の反射をコントロールしたり、花びらや葉っぱのテカリを抑えて色彩を鮮やかにしたりできます。
また、『PLフィルター(偏光フィルター)』のコーティングには寿命があります。使用頻度にもよりますが、5〜7年で買い替えを検討する必要があります。

二重枠になっているので、前枠を回して反射の量を調節するんだよ。
NDフィルター(減光フィルター)
『NDフィルター(減光フィルター)
』とは、光の量を減少させ、最適な光の量にするレンズフィルターです。
川の流れや滝を糸のように撮影したりと、シャッター速度を遅くしたい時に使用します。
ND2、4、8、16などがあり、それぞれ光量を1/2、1/4、1/8、1/16と減少させることができます。
撮影する場所によって使用する濃度が変わるので、どの濃度がおすすめとはいえないのですが、ND8〜16を持っていると幅広く使うことができるでしょう。

サングラスみたいな黒いフィルターだよ。
クロスフィルター
『クロスフィルター
』とは、イルミネーションなど光源を元に「光の線」を創り出すレンズフィルターです。
『クロスフィルター』が最も使用されるのは、夜景やイルミネーションの撮影ですが、夜景は思ったよりも暗く寂しい感じに写ってしまいがちです。『クロスフィルター』を使用すると、点光源からクロス効果を生み、光のきらめきを強調することができます。
光が出せる本数は4、6、8本線などがあります。


夜景やイルミネーション撮影以外では、雫を撮影する時に使うと、雫がキラッと光った写真を撮ることもできるよ。
ソフトフィルター
『ソフトフィルター
』とは、光をにじませ被写体を柔らかく、写真の雰囲気をソフトにできるレンズフィルターです。
強い光を受けている場所ほど大きくにじみ、よりふんわりとした描写になります。

イルミネーションの撮影で「クロスフィルター」と2枚重ねで使うと、更に華やかな写真を撮ることができるよ。ためしてみてね。
こちらの記事ではおすすめのレンズを紹介しています。
一緒に使うと便利なアイテム
レンズフィルターと一緒に使うと便利なアイテムをご紹介します。
ステップアップリング/ステップダウンリング
『ステップアップリング/ステップダウンリング
』はレンズの前面に取り付けることで、サイズの異なるフィルターを装着できるようにする変換リングです。
『保護フィルター(プロテクトフィルター)』はレンズ保護のために、各レンズに1枚装着するのがおすすめですが、その他のレンズフィルターはレンズの本数が多くなってくると、レンズの本数分を揃えるのは大変です。
そのような時は、持っているレンズの一番大きなレンズ径のレンズフィルターを購入し、ステップアップリングを使用してレンズフィルターを使い回すこともできます。
『ステップアップリング/ステップダウンリング』は、そんなに高額ではないので、セットになっているものを購入するのもおすすめです。
フィルターケース
レンズフィルターを購入した際に入ってきたケースでも問題はないのですが、複数枚を持ち歩くとなると結構嵩張ります。
そんな時は、色々なメーカーから『フィルターケース
』が販売されているので、そちらを使用するのもおすすめです。
レンズフィルターの入る枚数や形も色々あるので、自分の撮影スタイルに合わせて選んでみるとよいでしょう。

まとめ
- レンズフィルターを購入する際は、事前にレンズの径を調べておく。
- 厚いレンズフィルターは「ケラレ」が発生してしまうので、枠が薄いものを選ぶ。
- 保護フィルター(プロテクトフィルター):レンズをキズや汚れから守る。
- PLフィルター(偏光フィルター):反射をコントロールする。
- NDフィルター(減光フィルター):レンズに入ってくる光の量を減少させる。
- クロスフィルター:点光源を元に「光の線」を創り出す。
- ソフトフィルター:光をにじませ雰囲気をソフトにする。
- ステップアップリング/ステップダウンリング:異なるサイズのフィルターを装着できるようになる。
- フィルターケース:複数枚のフィルターを持ち運ぶのに便利。

PLフィルターやNDフィルターなどのレンズフィルターを使う時は、『保護フィルター(プロテクトフィルター)』は外してから装着してね。

- カメラ歴8年(デジタルフォト青森所属 副会長)
- フォトマスター検定 EX取得(青森県女性第1号)
- フォトコンテスト入賞多数
- 写真展もゆる~く開催
カメラ初心者の方にも わかりやすくをモットー に『写真撮影が楽しい』と思ってもらえるブログを目指しています!!
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